【個性的な披露宴作りを】

披露宴を挙げる際、オーソドックスなのはブライダル会社と一緒に進めていくやり方。
フリーのプランナーということですが、大手のサービスと比べてどういった特徴があるのでしょうか。
「一番始めにやるのが、その披露宴の『テーマ作り』です。同じ学校で出会ったり、共通の趣味があったり、
忘れられない思い出の場所があったり、二人にとっての大事なものをテーマにして、一緒に作っていきます。
それから会場探し、演出、衣装、デコレーション、装花も色や種類に至るまでできる限り希望を訊いて、
最初から最後まで親身になってトータルプロデュースします。
ただ、当日だけ入ったり、披露宴前日までプランニングして当日は二人に任せたり、色々なメニューがあります。
全ては新郎新婦の希望に沿って進めていきます」

思い出を形にするウエディング。全ては新郎新婦の目線で。
想像するだけでカラフルな光景が広がっていきます。

【新郎新婦の希望を最大限叶えてあげたいという気持ちでフリーに】



学生時代からの念願が叶い、以前は大手ブライダル会社でプランナーとして働いていた島尻さん。
変わらぬプランナーという仕事なのにも関わらず、フリーでやると決めたそのきっかけとは。
「前に外国人の方の沖縄でのウエディングをプランニングしたことがあったんです。
通常パッケージで進めて行くので、時間の枠や演出の内容がある程度決まっていたりするのですが、
それが外国人新郎新婦の感覚とは違っていたのを感じてしまって。
せっかくの一日だから5時間くらいはパーティーがしたい、変わった演出をしたいという希望を上手く叶えることができなかったんです。
一生に一度の日をただ思い通りに楽しく過ごしたいだけなのに、その個性を重視して対応できるプランナーがいないことに気付きまして。
それからは、新郎新婦のしたいことを最大限に叶えてあげるのが本当のプランナーだと感じ、自分で動こうと思いました」

屋号である「ELICUORE」の由来はELI（＝えりな）CUORE（＝思いやり）。
これまで紡がれてきた人生が描かれる十人十色のウエディング。
二人にしか出せない、まだ名も付いていない色を一緒に出すべく独立を決心します。



【プランナーとしての喜び】

個性的なウエディングを多数手掛けてきた島尻さんに、これまで印象的だったウエディングを訊いてみました。
「新婦サプライズで手掛けた披露宴は特に印象的でした。
新郎と新婦の弟さんが中心になって一緒に進めて行って、新婦には結婚2周年のディナーということで誘い出しまして。
会場に到着すると、家族・親戚・友人がたくさん揃っているんです。それはもう新婦さんは大号泣で」

演出も新郎新婦の思いを尊重し、会場も希望の場所があれば交渉から入るという島尻さん。
「びっくりさせたり、期待以上のサービスを与えることができた時が一番の喜びでありモチベーションです。
枠にとらわれず、超えてくる感動を提供できるのがフリーのプランナーの醍醐味だと思います」



【自分を磨き、一緒になって創り上げる】

プランナーとして喜びを創り出している今、今後はどういった展開を考えているのでしょうか。
「今後はプランナーとして動くほかに、講師業も並行してできればと思っています。
二人が主役の日に、遠慮せずにどんどん希望を伝えてもらって、それが実現できる空気が広がれば嬉しいです」



最後に、今回の取材中、一番トークが高くなった島尻さんの言葉を紹介して締めくくりたいと思います。
「やっぱり行き着くところは人間力かなぁと思います。日々、思いやりを持って内面を磨き続けることを意識しています。
そして日常でワクワクしているかどうか。その気持ちを持ってウエディングも一緒に創っていきたいです」

ELICUORE公式HP
http://elicuore.com/