ノルディック・ウォークとは、スキーのストックのようなポールを手に持ちウォーキングをおこなう、北欧発祥のスポーツです。
ポールを地に突き、後方に押し出して推進力とするため、通常のウォーキングより歩行速度が速くなるのが特徴です。

また、ポールを使うことで上半身の運動も兼ねておこなうことが可能。
もともとは、1930年代からクロスカントリー選手のトレーニングとして実施されていたものが、その手軽さと運動効果の高さから一般へも広まっていったようです。
意外と歴史があるものなんですね。



歩き方のポイントは、ひざをまっすぐ伸ばして足を前に出し、前方から靴底が見えるようにかかとから着地することです。
つま先をしっかりと上げて歩くことで、段差につまづくことのない歩行状態を維持することが狙いなのだそう。
ノルディック・ウォークに慣れ親しむことで、普段の歩き姿まで美しくなりそうです。

この日はちょうど、ノルディック・ウォーク指導員養成講座の真っ只中。
全国4000人ほどの指導員が、日々、ノルディック・ウォークの普及や指導に努めています。

実は、沖縄でも、大規模なイベントの企画が進行中とのこと。
大会といっても順位を競うのではなく、会話や風景を楽しみながらウォーキングができるような、健康作りの一貫としてのイベントが考えられているのだそう。
仲間と一緒に楽しめるノルディック・ウォークは、気持ちまで前向きになれそうですね。



これから始める方へ、なにか注意点はあるのでしょうか。
全日本ノルディック・ウォーク連盟の顧問である、横田さんへお話を伺いました。

「ノルディック・ウォークは、幅広い年齢の方に楽しんでいただけるようなトレーニングですが、無理は禁物。
心拍数を上げないように歩くのがコツです。
まずは正しい歩き方を知ってもらいたいので、お近くの指導員までご相談ください。
また、基本的には外でおこなうエクササイズのため、紫外線対策は必須です」



せっかくなので、指導員の方にも、紫外線で色の変わる調光レンズをかけていただきました。

「これは見えやすいですね！日陰でも色が見えやすいので、歩くときでも安全で重宝しそうです」



これから沖縄でも盛り上がりを見せそうな「ノルディック・ウォーク」。
歩くだけという気軽さから、自分のライフスタイルに合わせて無理なく取り入れることができそうです。
あなたもぜひ、体験されてみてはいかがでしょうか。